妙に生々しい珪化木で、破断面は一般的な石英質珪化木と違って脂質的な光沢(画像２)があり、外側の表面は白化して脆く、擦ると微細片が脱落するという大分県杵築市付近を中心に更新世火砕流堆積層産のオパール（遊色を欠き宝石質ではありません）化木の特徴がありますが、骨董市での入手品で文字資料を欠いています。保管が良好のうえ年輪など保存状態が良いことも生々しさの因でしょうが、注目したのは2本とも中心部が未だ十分に珪化していないことで、光沢がある珪化部分とは違う質感で、炭素の黒質は多く残るものの木炭のように手が汚れるようなことがないのである程度珪化している状態かもしれません。地中での木材の珪化が外側から進行することが読みとれるようです。杵築市付近のオパール化木には本品のような黒いものの他に飴色でわずに透明感があるものが見られますが後者は木材の炭化プロセスを欠いているものと推測します。サイズ径と高さ１７／１４／２０ｍ及び１４／１１／１７ｍｍ、重さ2本合わせて６ｋｇほど。送料無料。